ドイツ語圏文化セミナー162「ルートヴィヒ2世の欲望の世界を歩く」
自分は白鳥の騎士か太陽王の生まれ変わりに違いない・・・
少年の頃からそんなファンタジーに取りつかれていたルートヴィヒ2世は、18歳でバイエルン王位を継いだものの、プロイセンの軍門に下って現実の厳しさを知ります。リアルな王政に嫌気がさした王は自分が愛した英雄伝説の世界を具現化すべく築城に乗り出します。
この講演では、手紙などの彼の実際の言葉や、制作させた絵画や彫刻の内容を見ながら、王が作り出し、入り浸ろうとした英雄ファンタジーの世界を浮き彫りにします。ルートヴィヒ2世の城は現在世界遺産登録申請中で、彼が描き出したファンタジーは現代人の絶大な共感を受けて世界遺産級の価値があると考えられているのです。ニーベルンゲンの歌などの英雄伝説や歴史ファンタジーの世界を城という形で後世に残したルートヴィヒ2世。彼の心象風景を知ってからドイツ旅行に出かければ、ファンタジーに満ちた楽しい思い出になるに違いありません。
講演の内容と紹介するお城
1. 白鳥王誕生の地:ニンフェンブルク城、レジデンツ宮殿、ホーエンシュヴァンガウ城
2. ドイツ英雄伝説の世界:ヴァルトブルク城、ノイシュヴァンシュタイン城
3. フランス太陽王の世界:リンダーホーフ城、ヘレンキームゼー城
4. 廃王の墓標:シュタルンベルク湖(ベルク城、追悼礼拝堂、ポッセンホーフェン城)
講師 大畑悟(Satoru Ohata)
ドラクエ好き、城好きが高じてドイツ・オーストリア史を研究。現在の研究テーマはノイシュヴァンシュタイン城の観光史。歴史主義・ロマン主義建築に関心が強く、中世の城、再建された古城、宮殿、宮廷図書館、中世の城塞都市などを訪れ、Xに投稿。
主要論文「ロマンチック街道の誕生」観光研究26-2(2015)。近刊テオドア・ヒアナイス著、森本智子訳『ルートヴィヒ2世の食卓』(教育評論社、2024年)でルートヴィヒ2世の6つの城のコラムを担当。
Xアカウント:SatoruOHATA (ドイツ幻想風景)
開催概要
日程: 2024年6月21日(金)日本時間 19:00~21:00
会費:(当協会会員・ドイツ語受講生)1,500円 (一般)2,000 円
開催方式:対面+オンライン(ZOOM)のハイフレックス式
イベント後、アーカイブ配信も予定しています。
◎◎◎ 要事前予約 ◎◎◎
お申込み方法:
オンラインフォームから必要事項をご記入の上、お申込ください。⇒<オンラインフォーム>
または、件名を「ルートヴィヒ2世 参加希望」とし、
①お名前(フルネーム・ふりがな) ②メールアドレス ③電話番号
④会員・ドイツ語受講生/一般の区分 ⑤希望の参加方法(対面/オンライン)を明記の上、
メール にてお申し込みください。
お問い合わせ窓口: (公財)日独協会 E-mail: deutschkurs@jdg.or.jp Tel: 03-5368-2326
※ お申込み後、担当から折り返しメールにて仮受付の連絡をお送りします
※ 会費は事前のお支払いとなります。ご入金を確認できた時点で受付完了となります
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