懇談会サロンは、原則毎月開催します。その時々の日独のトピックス、問題等をテーマにします。
3月:現代ドイツ文学における「転換(Wende)」の歴史化 ―ルッツ・ザイラー『クルーゾー』を例に
講演要旨:1989/1990年に起こったベルリンの壁崩壊/東西ドイツ統一は、当初の時事的な関心が薄まり「歴史化」したことにより、文学作品の題材としてはむしろ重要性を増しています。本講演では、その代表的な作品であるルッツ・ザイラーの長編小説『クルーゾー』(2014)を取り上げ、「男同士の友情の物語」という系譜から読み解くことにより、現代ドイツ文学の最新のカノンに親しむ機会を提供します。事前に白水社刊の邦訳を読まれることをお勧めします。
講師:金志成先生(下記プロフィール参照)
日時:2025年3月10日(月)18:00~19:30 申込期限:3月7日(金)
会費:無料
定員:対面24名
場所:日独協会会議室 (会場までの地図)
世話人:佐藤 勝彦 理事
申込み:お名前、会員の方は(公財)日独協会の会員番号、連絡が必ず取れるメールアドレス、電話番号を記入の上、世話人の佐藤理事までメールでお申込み下さい。
申込先(佐藤理事)メールアドレス:s-kmtaym(a)nifty.com ※(a)は@に書き換えて下さい。
講師プロフィール:
1987年大阪生まれ。東京都立大学人文社会学部准教授。博士(文学)。著書に『対話性の境界:ウーヴェ・ヨーンゾンの詩学』(法政大学出版局)、訳書にルッツ・ザイラー『クルーゾー』(白水社)、トーマス・メレ『背後の世界』(河出書房新社)など。