懇談会サロン

懇談会サロンは、原則毎月開催します。その時々の日独のトピックス、問題等をテーマにします。協会への提案、アドバイスもお話いただける談論風発の会にしたいと考えています。

3月:現代ドイツ文学における「転換(Wende)」の歴史化
―ルッツ・ザイラー『クルーゾー』を例に

講師:金志成先生(下記プロフィール参照)
日時:2025年3月10日(月)18:00~19:30
会場:日独協会セミナールーム(会場までの地図) 
会費:無料
定員:対面24名
申込方法:お名前、日独協会の会員番号、メールアドレス、電話番号を記入し、世話人の佐藤勝彦理事にメールでお申込み下さい。
申込先(佐藤理事)メールアドレス: s-kmtaym(a)nifty.com ※(a)は@に書き換えて下さい。
      
講演要旨:
1989/1990年に起こったベルリンの壁崩壊/東西ドイツ統一は、当初の時事的な関心が薄まり「歴史化」したことにより、文学作品の題材としてはむしろ重要性を増しています。本講演では、その代表的な作品であるルッツ・ザイラーの長編小説『クルーゾー』(2014)を取り上げ、「男同士の友情の物語」という系譜から読み解くことにより、現代ドイツ文学の最新のカノンに親しむ機会を提供します。事前に白水社刊の邦訳を読まれることをお勧めします。

講師プロフィール
1987年大阪生まれ。東京都立大学人文社会学部准教授。博士(文学)。著書に『対話性の境界:ウーヴェ・ヨーンゾンの詩学』(法政大学出版局)、訳書にルッツ・ザイラー『クルーゾー』(白水社)、トーマス・メレ『背後の世界』(河出書房新社)など。

過去開催テーマ

2025年2月10日 アンゼルム・キーファーの世界 ーライン川をモティーフとした「風景画」を中心にー 青山愛香 先生
2025年1月20日 八木前ドイツ大使をお迎えし新春懇談会サロン 八木毅 副会長
2024年12月16日 世界初総合電機企業Siemens社を支える人々はどのように育成されたか? 田中洋子 先生
2024年11月25日 ニーチェに関する一考察 中村憲治 先生
2024年10月28日 カント生誕300年―カントの思想に見る近代ドイツの精神と理念、その影響と課題― 大森一三先生
2024年9月9日 マルティン・ルターの仕事・思想・影響 江口再起先生
2024年7月8日 インダストリー4.0:AIとデジタル化が生み出す日独産業の未来 尾木蔵人氏
2024年6月24日 ドイツにおける動物行動学と動物心理学、と私 渡辺茂氏
2024年5月20日 ドイツで取得した博士号(Promotion)と教授資格(Habilitation) 江村牧人氏
2024年4月15日 ドイツの産業を支える研究・人材政策 永野博氏
2024年3月18日 聖書考古学とパレスティナ/イスラエル 山野貴彦先生
2024年2月26日 日本と西洋の芸術に表現された<死後の世界> ー鎌倉時代の仏教説話画とドイツ中世の版画の比較を中心に 青山愛香先生
2024年1月15日 私の経験した連邦首相―シュミットからショルツまで 八木毅 大使
公益財団法人 日独協会 Japanisch-Deutsche Gesellschaft

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日独交流を深めるために、ドイツ語講座をはじめ様々な分野の講演会や会員の集い、日独交流会などのイベントを企画・開催しています。 Die JDG pflegt und vertieft den Austausch zwischen Japan und Deutschland.

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